たくましく伸びるツルを、ベランダでどう処理しましょう?

 

サツマイモ畑を見たことがあればおわかりでしょうが、真夏のサツマイモの葉とツルの繁りかたには言葉に表せないくらいの力強さがあります。畑ではツルが伸び葉と葉が重なってむれないよう“ツル返し”という作業を行いますが、これが手間のいらないサツマイモ作りの唯一の手間といえるでしょうね。

 

ベランダ栽培のサツマイモのツルがグングン伸びてくると、放っておいたままだとたいへんなことになります。ツルが伸び放題に繁殖しないようにするアイデアとしては、たとえば目の粗いキッチンネットをベランダの手すりにたらしこれにツルをはわせるという手があります。

 

あるいは直接ベランダのフェンスにツルが巻きつくよう誘引してもいいでしょう。鉢植えなら、場所が許せば高めの台の上に載せ、ツルを四方に垂らすという方法もあります。ここで気をつけたいのは、ツルが伸びたからといって切ってはならないということ。放置しておくのが、サツマイモにとってはいちばんの生育環境なのです。

 

盛夏になって葉が繁ってくると用土もよく乾くので、根腐れしないよう気をつけて十分に水をあげます。追肥の必要はとくにありませんが、8月中草木灰などカリ成分の多い肥料をやるとイモの太りと甘みが増します。収穫は、10、11月。狭いベランダでもホクホクのサツマイモが育ってますよ!